現代社会おいて、恋人も作らず一生結婚をしない人が多くなっていることが問題になっていますが、一方でアイドル、俳優、アニメキャラクターなどを応援する「推し活」は、多くの人にとって日常の一部となっています。以前はおたく的で活動を隠すイメージもありましたが、今では非常にオープンな活動になっています。
推しに心を捧げることは、一見すると単なる趣味や娯楽に思われがちですが、実は精神的・身体的・社会的なウェルビーイングに大きく貢献する側面があります。もし従業員が推し活をしていることが分かっても、「そんな無駄遣い」などと否定してはいけません。
ここでは推し活のポジティブな効果と、時に訪れるデメリットについても考察してみたいと思います。
精神的ウェルビーイング
推し活は精神的な充実感をもたらします。好きなアイドルやキャラクターを応援することで、日々の生活に張り合いが生まれ、ストレスや不安の軽減につながることがあります。特にライブやイベントに参加することで、日常の疲れや不安がリセットされる感覚を味わえることがあり、これは「ポジティブな感情」の増加として心理学的にも重要です。また、推しの成長や成功を見守ることで、自分も努力する意欲が湧くという側面もあります。
しかし、その一方で、推しが引退したり、恋人ができたりすることで、強い喪失感や嫉妬心を感じることもあります。これがメンタルヘルスに悪影響を及ぼすリスクも存在し、特に推しに強く依存している場合、その反動は大きくなりがちです。これに対処するためには、推し以外にも自己肯定感を高める活動を持つことが重要です。
身体的ウェルビーイング
推し活は意外にも身体的な健康にも影響を与えることがあります。例えば、推しのライブに参加するために遠征したり、コンサートでジャンプしたり踊ったりすることは、結果的に運動量を増やす機会になります。また、推しに憧れて自身の外見や健康に気を使うようになる人も多く、これが長期的な健康維持につながることもあります。
一方で、長時間の待機や移動、イベントでの過密なスケジュールは、逆に身体的な負担をもたらす可能性もあります。さらに、イベント参加にかかる費用が家計に負担をかけ、金銭的なストレスが身体に悪影響を与える場合もあるため、バランスが求められます。
社会的ウェルビーイング
推し活はコミュニティ形成にも大きく寄与します。同じ推しを応援する仲間との交流は、孤独感の軽減や社会的つながりの強化に役立ちます。SNSやファンミーティングを通じて、新たな友人関係が生まれ、共通の話題で盛り上がることができるのも大きなメリットです。特に、共感や支え合いが得られる場としての推し活は、社会的サポートの源として重要です。
しかし、時にファン同士のトラブルや、推しに対する意見の相違が原因で対立が生じることもあり、これがストレスの要因となる場合もあります。さらに、推しが引退する際などにはコミュニティが解散するリスクもあり、孤独感が再び高まる可能性もあります。
結論
推し活は精神的、身体的、社会的なウェルビーイングに多大な影響を与える一方で、その依存度が高い場合には大きな心理的負担や経済的負担につながるリスクもあります。推しを応援することで得られる喜びと、それに伴うリスクのバランスを意識しながら、健全な推し活を続けることが大切です。



