働く人のウェルビーイングの大前提

働く上でウェルビーイングを高めるためには、「自分がどうありたいか」や「どのような働き方が自分に合っているか」を明確にすることが不可欠です。そして、これには以下のような要素が含まれます。

価値観の明確化

どのようなことに意義を感じるか。仕事を通じて達成したいこと。他人や社会との関わり方において大切にしていること。

  • 社会貢献:他人の役に立つ仕事がしたい(例:看護師、福祉職)。
  • 安定・安心:長期的に安定した収入と地位を求める(例:公務員、定着率の高い企業)。
  • 挑戦・成長:常に新しいスキルや知識を身につけたい(例:スタートアップ、研究職)。
  • 創造性:自分のアイデアを形にすることに喜びを感じる(例:デザイナー、クリエイター)。
  • 自立・自由:自分のペースで働きたい、束縛を嫌う(例:フリーランス、起業家)。

強みと弱みの理解

何が得意で、どんな状況で力を発揮できるか。逆に、どんな環境やタスクがストレスになるか。

強み

  • 分析力がある(例:データサイエンティスト、会計士)。
  • コミュニケーションが得意(例:営業職、カスタマーサポート)。
  • チームでの調整力がある(例:プロジェクトマネージャー)。

弱み

  • 締め切りに追われるとプレッシャーを感じやすい。
  • 同じ作業を繰り返すと飽きやすい。
  • 人前で話すのが苦手。

理想の働き方

スピード感や安定性、創造性、チームワークなど、どの要素が自分にとって重要か。個人で黙々と進めたいのか、それともチームで協力しながら進めたいのか。

  • 成果重視:結果さえ出せば働く時間や場所は自由が良い(例:リモートワーク、フリーランス)。
  • プロセス重視:しっかりとした手順や計画が求められる職場が良い(例:製造業、建築設計)。
  • チームプレイ:他人と協力しながら成果を出したい(例:コンサルタント、開発チーム)。
  • 個人プレイ:一人で集中して成果を出したい(例:プログラマー、ライター)。

キャリアビジョンの設定

短期的な目標と長期的なキャリアビジョンは何か。そのビジョンが実現できる職場環境はどのようなものか。

短期目標

  • 30歳までにリーダーになりたい。
  • 5年以内に転職して年収アップを目指したい。

長期目標

  • 40代で独立して自分のビジネスを持ちたい。
  • 50歳までに海外で働きたい。

個人的な目標

  • 30歳までに結婚したい(プライベートも含む)。
  • 子供が生まれる前に家を買いたい。

フィードバックと成長

どの程度フィードバックが欲しいか。チャレンジに対する態度や、失敗に対する許容度はどれくらいか。

フィードバックの求め方

  • 週1回の定期的なフィードバックが欲しい。
  • プロジェクト終了後に振り返りの時間を取りたい。

成長のスタイル

  • 自分で試行錯誤しながら学ぶ方が合っている。
  • メンターや上司から具体的な指導を受けたい。

失敗に対する態度

  • 失敗は経験だと考え、次の挑戦に活かすタイプ。
  • 失敗を極力避けたいタイプ。

本音と建前に注意

たとえば採用試験のときに、採用する側から上記の項目を質問した場合、応募者は採用されるためにその場の雰囲気から採用側が求めているような回答してしまう場合があります。例えば、スピード重視派ではないのにスピード重視派であるかのように回答するということです。

そうなると、本来の自分に嘘をつくことになり、せっかく採用されて働き始めても職場が合わないと感じる原因になります。それではウェルビーイングは叶いません。

そのため、採用する側から「この職場ではこのような価値観を持っている」ということをお知らせする必要があります。つまり、会社として職場として「どのようにありたいか」を明確にしておく必要があります。これにより、応募者は「自分の価値観と合っているかどうか」「多少違っていても許容できるかどうか」を判断できるようになります。

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