オフィス漢方セラピーでウェルビーイング

クラシエ薬品社の「オフィス漢方セラピー」は,社内報として漢方や健康に関する情報の詰まったPDF(ほかの形式もあり)が提供されるサービスです。情報は年4回追加されるほか,さらに過去の情報も利用できます。そのままイントラネットに公開したり,紙での配布・掲示も可能です。導入している企業は250社以上です。
https://www.officekampo.jp

オフィス漢方セラピーの利用方法

サービスの利用開始には法人契約が必要ですが,費用は一切かからず,完全に無料です。契約も非常にスムーズに終わります。管理者にIDが配布され,専用ページにログインし,最新のPDFをダウンロードしたり,従業員の気になる症状(春ならば花粉症)で検索し,花粉症に関する健康情報をダウンロードできます。

漢方や健康に関する情報提供のねらい

無料とはいえ,専門のライターやデザイナーが作成したクオリティです。健康情報を提供することで,契約団体の従業員の健康意識を高めることが狙いです。その情報を眺めているとき,自分にも当てはまるだろうかと,自分の何か症状があるとき,多くの人は西洋薬(新薬)を買い求めると思いますが,漢方薬という選択肢があることを気づかせてくれる内容となっています。

漢方の哲学とウェルビーイング

「全体論的アプローチ(ホリスティック)」の共通性

漢方医学は、体・心・環境を一体化したものとして診るのが特徴です。たとえば、頭痛や胃痛があったとしても、体のどこか1カ所だけを見るのではなく、「気・血・水」や「五臓六腑」のバランスの乱れとして理解します。ウェルビーイングも「身体・心・社会環境」など全体を見る点で非常に近い考えです。

「バランス(調和)」を重視

漢方では「陰陽のバランス」や「気血水の調和」が健康の基本とされ、過不足があると病になると考えます。ウェルビーイングでも、例えば「ワークライフバランス」や「感情と論理のバランス」などが重要視されており、調和が健康の基盤とされます。

病気予防・未病へのアプローチ

漢方には「未病治(みびょうち)」という考え方があります。これは、病気になる前の段階で身体のサインに気づき、予防するという思想です。ウェルビーイングでも、ストレスや不安、慢性疲労といった「まだ病気と診断されない不調」を改善・予防することに焦点が当たっています。

健康情報提供の効果は「一要素」として認められている

健康に関する情報提供・健康教育は健康増進につながるとされています。また,「情報提供だけでなく,さらに支援を行うことで明確な効果がある」という研究結果も報告されています。

  • 職場における健康増進プログラム(Workplace Health Promotion Programs)では,「健康教育」は主要な構成要素の一つとされています。
  • たとえば,アメリカCDCやWHOのガイドラインでも、職場での健康情報の提供は,運動促進や栄養改善などの行動変容を支援する手段として位置づけられています。
  • Osilla et al. (2012) Systematic Review of the Impact of Worksite Wellness Programs のメタ分析では,職場のウェルネスプログラムの中で「健康教育のみ」を行った介入は,体重減少や運動習慣にわずかな影響を与えるが、他の要素(行動支援,モニタリング,環境整備)と組み合わせた介入のほうが明確に効果があるとしています。

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